テゲバジャーロ宮崎が初参加! 新春に笑顔咲く「こゆ朝市」
数日前まで雨の予報だったのに、当日は時折陽が射す朝市日和。新年最初の「こゆ朝市」が、1月20日(日)新富町るぴーモール虹ヶ丘商店街で開催されました。この日を楽しみにしてきた多くの人たちの願い通じて、雨雲も退散したのでしょう。
通りは、スタートの10時を待たずして大賑わい。
鶏めし、焼き鳥、手作り酵母パン、エスニック雑貨、ハンドメイド雑貨など、美味しそうな香りやかわいい小物に引き寄せられながら通りを歩きます。
「何を食べようかな。何を買って帰ろうかな♪」。
家族連れや友だち同士、久しぶりに顔を合わせた住民たちは、歩きながら店を回り、知り合いを見つけては立ち話。あちこちに笑顔が見え笑い声が響き、いつにも増して楽しそうな風景です。
楽しい仕掛け、盛りだくさん♪ ワークショップや体験教室開催
“買う”“食べる”だけではないのが「こゆ朝市」。
作ったり、遊んだり、そしてときには占いまで!
この多様性こそ、「こゆ朝市」の魅力。
毎月第3日曜日になると、「今日は何があるんだろう?」とワクワクしながら、商店街に足を運びます。
■ヨーヨー作りのワークショップ (所要時間15分、材料費300円)
昨年11月の朝市にも参加し、ヨーヨーやけん玉で子どもたちを楽しませてくれた、ヨーヨーパフォーマー☆ちぃーさん。今回は通りの中央付近に机を並べ、ペットボトルキャップを使ったヨーヨー作りのワークショップを開催してくれました。
材料は、ペットボトルキャップの他、ビス、紙ねんど、凧糸など。参加した子どもたちは、夢中になって作っていました。
出来上がりは…上々! ちぃーさんよりも、上手にできたかも!?
- ドローンを飛ばしてみよう(参加費/無料)
こゆ財団の教育部門担当・いなださんによる、小学生を対象としたドローン体験教室も開催されました。子どもの手のひらサイズの小さなドローンを、コントローラーで飛び立たせ、目的の場所に着地させます。
参加してくれた子どもたちは熱心に説明を聞き、交替しながら全員がチャレンジ。口々に「むずかし〜いっ」と言いながら、でもその目はキラキラと。いなだ先生の周りには、子どもたちが自然に群がっていました。
テゲバジャーロ宮崎の選手たちがキックターゲットで朝市初参加!
2020年新富町にスタジアムが完成する、JFLのプロサッカーチーム「テゲバジャーロ宮崎」。新富町の人たちとふれあい、一緒に楽しんでほしいと、今回キックターゲットで朝市に初参加!
1回5本のキックで、何本的に入れられるか。子どもから大人まで気軽に楽しめるこのゲームは、参加無料!
「お金なんかもらえませんよ。地元の人たちに楽しんでもらうことが目的ですから」と同チームの選手たち。参加者はお菓子をもらい、選手たちと写真を撮ったりと、親睦を深めていました。
子どもたちが描く“みらいの商店街”
通りのあちこちに、カラフルな手描き看板が。これまでの朝市では見たことのないものです。
近づいて見ると、子どもたちの字や絵で、何やら丁寧に書かれています。
これらは、今回初めて登場した“みらいの商店街”。
地元の富田小学校6年生たちが、「将来この商店街や新富町がこうなったらいいな♪」と思うことをグループで考えて、素敵なアイデアや未来予想図を描いてくれたものです。
「自然いっぱいの新富町。その良さを都会の人にアピールしたい!」
「楽しいイベントをいっぱい開催して、子どもからお年寄りまで楽しめる商店街にしたい!」
書かれた言葉の一つひとつから、地元の新富町を大切に思う気持ちが、そしてカラフルで温かな色使いからは、未来への明るい希望が感じられます。
「小学校に、書いてくださいってお願いした訳じゃないんですよ。でも、こんな素敵なものを作ってきてくれる。商店街で朝市を始めて1年ですが、すでにこういう現象が起きているんです」。
そう話すのは、こゆ朝市を主催するこゆ財団(一般財団法人こゆ地域づくり推進機構)の事務局長・高橋邦男さん。
子どもたちは、前日や当日の朝に通りを掃除したり、会場作りの手伝いをしたり、朝市のスタッフのように動いてくれているのだとか。
このイベントを楽しみに来るだけではない子どもたちの動きは、もはや「こゆ朝市」は他人事ではなく、自分に関係する大切なこととして捉えているのですね。まちが、人が動き始めていることを感じさせる風景でした。
誰でもチャレンジ!「こゆ朝市」は出店参加も楽しみ方の一つ
前日から新富町を訪れていた、東京からの企業研修グループ。研修の一貫として、こゆ朝市に出店しよう!ということで、2つのグループに分かれ出店してくださいました。
事前に企画を練り、東京より準備物を持ち込んでの出店。
1回100円の「だるま落とし」、書のパフォーマンス、3本立てのおもしろゲームなど。
小さな子どもも楽しめるとあって、これが大人気! 通りにひと際大きな歓声が響き渡るほどの賑わいぶりでした。
驚いたのは、東京からの研修グループの皆さんに地元の子どもたちが共鳴して一緒に動き出したこと。
100円を握りしめて遊びに来ていた子どもたちが、
「年始の目標を書いてみませんか〜」
「楽しいですよ〜!」
いつの間にかお店を盛り上げる側にまわり、大きな声で呼び込みを始めたのです。
笑顔は笑顔を呼び、売る人、買う人といったさかい目もなく盛り上がれるものなんですね。
こんな風に、「こゆ朝市」は出店側でチャレンジするのも楽しみ方の一つなんです。
2月は第2日曜日開催。バレンタインデー向けのワークショップも企画中
朝市の時間も残り少なくなってきた頃、同じく新富町内でサッカーイベントを開催していたテゲバジャーロ宮崎の選手たちやイベント参加者たちが、終了後に朝市へ駆けつけました。朝市で使える500円の引換券を、そのイベントの賞品として配付していたのです。
延岡市からサッカーイベントに参加していた緒方大さん、蓮斗くん(8歳)親子も、朝市に足を延ばしてくれました。
「障がいのある子どもでも、みんなと一緒に何でもできるよ」と教えてくれるイベントでした。テゲバジャーロ宮崎は素晴らしい活動をしていますね。朝市にも来れて、楽しかったです」と話してくれました。
来月の「こゆ朝市」は、変則的ですが第2日曜日(2/10)に開催します。バレンタインデーを前に、楽しいワークショップを開催予定。
次回はどんな笑顔が花開くでしょうか。