日本の未来を遊びながら学ぶ!?あの「うんこドリル」を活用したカードゲームが九州で初めて新富町にやってきた
11月24日に開催された「うんこ先生と学ぶSDGs」。講師に子供達の間で人気の教材『うんこドリル』の生みの親、すなばコーポレーション株式会社の門川良平さんを迎え、ゲームを通して持続可能な開発目標について学びました。
9月21日開催予定だった今回のイベント。前回は台風の影響で止む無く延期となったということもあり、今回は運営サイドのこゆ財団メンバーも気合い十分の様子です。
「教育のまち」への一歩
今回のイベントを主催したこゆ財団の竹内さん(通称:たけちゃんまん)に、趣旨を伺うと、
「教育と産業のまち」を目指すこゆ財団ですが、子供向けのイベントが少ないと感じていたので、教育のまちに向けた一歩目として企画しました。
大人でも分からない人もいるSDGsを子供に伝えることはもっと難しい。
そこで体感型のゲームを通じて、SDGsを理解し今後の日本の未来を考えるきっかけになってほしいと考えています。
子供たちを見つめる笑顔が、今回のイベントに対する期待度なのではないかと感じました。
とにかく1位を目指した結果
4人1組のゲームは、再生可能な資源と再生不可能な資源と引き換えに、車や家、食べ物や衣類のカードを獲得していくという単純なもの。そこに「再生可能エネルギーは1ターン毎に倍になる」や、「作るものによって点数がある」など細かいルールが設定されています。
ゲームの説明を終えた門川さんは、
とにかくチームで一番高い点数を目指してください。手元の資源が全てなくなったらゲーム終了です。
とだけ伝え、ゲーム開始。
子供たちは我先にと高点数のカードを奪い合います。
チーム内で6周後、ほとんどのチームがゲーム終了。
みなさんの手元に資源は残っていますか?
これが現実の世界だったら取り返しのつかないことになっています。
しかし、これは幸いなことにゲーム。次は資源を10周残してください。それに加えて、11ゲーム目ができない状態になっているチームは失格です。
チーム対抗戦として1位を目指してみましょう。
持続可能が具現化される
2回目のゲームスタートと同時に、1回目と明らかに異なるのが子供たちの作戦会議。
「再生可能な資源を大切に使おう」「再生不可能な資源はあまり使わないで」など、チーム一丸となって勝つことより生き残ることを選択していました。
ゲーム終了後、全てのチームが11ゲーム目を迎えられる状態にいました。
個人戦と団体戦の結果
全てのゲームを終え門川さんは、
全員が達成するなんてすごいことですよ。過去に同じゲームをしたことがあるのですが、その時は大人のチームでも失格になっていました。
それだけでも優秀なのですが、これは一応勝負ということなので順位を発表しますね。
優勝したチームは、全員で喜びを分かち合っていましたが、門川さんは続けて、
前回の個人戦もチームで合計点を出しているので発表します。
驚くことに、全てのチームが個人戦の合計より団体戦の点数が高い。
団体戦1位9500点のチームは個人戦の合計が6200点で約1.5倍になっていたのです。
小さな国連
みなさんは1回目、とにかく勝とうと点数の高いカードばかり選んだはずです。しかし、みんなで話し合いをして資源を大切にすることの方が結果として点数が良い。
今回、みなさんが話し合いをしていた内容は、小さい国連だと思ってください。
課題に対してどのような方法があるのかを偉い人たちで話し合っているのです。
国連から世界を変えるための17コの宿題をもらっています。それを今回のゲームのように2030年までに解決することが、私たちの課題になります。