戦闘機にも負けない、子どもたちのパワーで大盛況! 12月15日『こゆ朝市』
毎月第3日曜日は『こゆ朝市』へ―。とは言いながら、新田原基地の大人気イベント『エアフェスタ2019』と開催日が重なるため集客が危ぶまれた12月のこゆ朝市。でも、ふたを開ければ大盛況! 新富の子どもたちが、いつも以上の盛り上がりを作ってくれました。
好天のもと、賑わう商店街
パンにスイーツ、雑貨など、町内外からいろんなお店が集まるこゆ朝市。今回は、お隣の宮崎市佐土原町から『インド料理ムーナ』さんが初出店です。
本格的なインド料理が人気の同店から、スパイスのいい香りが。お店の方の笑顔にも誘われ、ついついお店に引き寄せられてしまいます。
カレーやタンドリーチキンなど、ワンコインの手軽さがいいですね♪
戦闘機の絵画が並び、カレンダー販売も
空を飛ぶ戦闘機がここにも。元航空自衛官で、毎年エアフェスタのポスターを描いている松本喜八郎さんの作品が並ぶコーナーが設けられていました。「戦闘機でも戦争のイメージではなく、子どもを入れて描くことで柔らかく表現しています」と、松本さんの戦闘機と絵画への情熱を感じます。
展示の横では、障害者支援施設「あゆみの里」により作られた戦闘機の絵画カレンダーを販売していました。新田原自衛隊のカレンダーには、長年にわたり松本さんの絵が採用されているのだそうです。
つきたて餅を振る舞う「富田中学校」
朝早くから準備して、餅つきを披露し会場を盛り上げたのは、富田中学校の生徒会の皆さん。
なんと、持参したかまどと薪でもち米を炊き、男子生徒たちが臼と杵で見事に餅つきを行いました。女子生徒はつき上がった餅にあんこを入れて丸め、振る舞います。
去る10月、地域グループ「五十六会」の方々に学校で餅つきを習った生徒たち。その経験を活かし、観客にぐるりと取り囲まれた中でも杵を振り上げ、リズムよく根気よく、餅をつきました。
餅の振る舞いが始まると、あっという間に行列ができ大盛況。餅つき3回分をやり切った生徒の中には、手の皮がむけるほど頑張っていた男子もいました。
育てたホウレンソウ完売♪ 「新田学園小学部3年生」
商店街でひときわ元気な声を張り上げているのは、新田学園小学部の、木村先生率いる3年生たち。A、B、Cチームに分かれて出店し、みんなで育てたホウレンソウを販売しました。
「がんばったこと」を書いてまとめたパネルや、買ってくれた理由を尋ねるアンケート箱を準備したりと、各チームとも趣向を凝らして販売します。
「いらっしゃいませー! 甘くておいしいですよ〜♪」。
いつの間にかお店を飛び出し、看板と商品をもって商店街を練り歩き始めました! 競うように販売し、お昼を待たずに3チームとも完売。弾けんばかりの子どもたちの笑顔に、大人たちは元気をもらいました〜。
体験を通して学び、成長する
子どもたちに野菜作りを指導し、保護者でもある居積(すえづみ)さんご夫妻に話を聞きました。
今年は暑さが続き害虫や雑草の対応が大変で…。子どもたちは素直で、毎日の草取りなど一生懸命作業しましたよ。いろいろと親子で勉強するいい機会でした。
担任の木村先生にこの日の感想をうかがうと、
学校での学びが生かされることによって、働く大人になったときの資質が向上します。キャリア教育で大事なこの“体験”の場を、こゆ朝市で作っていただき感謝です。
地域の中で子どもたちが学び、成長する時間となったようです。
野菜、加工品、手作り品はいかが?「児湯るぴなす支援学校」
商店街の真ん中、マルショク横に出店したのは、児湯るぴなす支援学校の皆さん。学校の作業学習で作った野菜、加工品、手作り小物などを販売していました。
店頭に立ち、お客様へ声かけしたりお金と商品の受け渡しをしたり。いろんな人と関わりを持つことで、学びと自信を得ているようです。
「学校では、アグリ部、フード部、サービス部など、1年〜3年を縦割りにしてグループごとに作業をします。朝市出店も学習の一環で、生徒たちはとても楽しみながら参加していますよ」
とは、同校の忠津登志子先生。こちらもやはり、商品完売! お見事です!
戦闘機ショーの下で大盛況の1日
ブルーインパルスの航空飛行ショーなど、新田原基地の大人気イベント『エアフェスタ2019』は、1万7,000人ほどの町に5万7,000人を集めたそう。同日開催となった12月のこゆ朝市は出店数がいつもより少ないにも関わらず、子どもからお年寄りまで大勢の人たちで大盛況でした!
新富の子どもたちパワー、恐るべし!