商店街活性化「こゆ夜市」KOYU CAFE×キムラ漬物「おつけものBar!」限定オープン
毎月第3日曜日は「こゆ朝市」! でも今年7〜9月は日暮れを待っての夜市を開催。9月16日18時から、今年最後の「こゆ夜市」が開催されました。ここは宮崎県新富町、るぴーモール虹ヶ丘商店街。
日暮れが待てず、17時台から集まり始める客がちらほら。忙しげに準備をする出店者たちの店先で、早くも品定めしています。
それもそのはず、焼きもの系の香ばしい香り、目移りするスイーツ類、ナチュラル感たっぷりのハンドメイド雑貨など、強力な引力を放つ店が歩行者天国となった商店街を埋め尽くしているのですから。
朝市のフレッシュ感とは違い、ビール片手に歩きたい夏まつりの様相。お祭り感と香ばしいにおいに誘われて、地元の子どもたちや男性たちも大勢やってきました。楽しそう!
住民が動き、作り上げるイベントに
今回、こゆ夜市の出店数は町内外から30店舗。8月に比べると若干減ってはいますが、この数をキープできるイベントに成長しています。主催するこゆ財団の担当・鈴木慎吾さんは、「夜市でお祭りの要素を取り入れ、『こゆ朝(夜)市は楽しい!』というイメージを持ってもらいたい。そして今後の朝市の集客力アップにつなげたいですね」と考えています。
また鈴木さんには、「地元の人たちや子どもたちが“自分たちのイベント”として作り上げていってほしい」という思いもあります。町の活性化を目指す仕掛人として実動する一方で、住民たちの自主的な活動でイベントが成長することを期待しています。
小学生たちが夜市開催のポスターを手描きしてくれ、また大学生がマジックを披露したりフラダンスを踊ったり…。住民、そして新富町と関係を持つ元気な学生たちが楽しみながらイベントを盛り上げていくという、新富町ならではの形ができつつあるようです。
新富グルメが集結!
生鮮品が並ぶ朝市と違って、夜市は速攻かぶりつけるグルメがたくさん。町内で長く愛されている新富グルメも集まりました。
新田原航空自衛隊基地そばに店を構える「空の駅 竜馬」さん。基地から商店街に下りてきて、お店で人気のハンバーガー、焼きそば、唐揚げなど、戦闘機ファンに愛される味を提供していました。
新富町伝統の味“鶏めし”を継承する「むつみ会」さん。長年出店している朝市も、この商店街での開催になり徐々に盛り上がりを感じているそう。通常の朝市では50パックほど準備するところを、今回は2倍の100パックを完売!
↓むつみ会の取材記事はコチラ
https://koyu.media/?p=1684
自家焙煎の珈琲豆の卸しやオフィスへの配達もしている、「珈琲専科 批呂」さんは、子どもに人気のポテトや唐揚げなどを揚げたてで販売。新富町の飲食店組合長も務める、同店の渡邉卓三さんは、「面白くなってきたよ。もっと盛り上げて、“第3日曜日は新富へ行こう”ってなるといいね〜」と話してくださいました。
タレの香りにそそられて、いつのまにか行列ができる焼き鳥屋「椎乃実」さん。ここのせせりの焼き鳥は新富町民に愛され続け30年。この味を知らなきゃ、新富町は語れません…。
↓椎乃実の取材記事はコチラ
https://koyu.media/?p=2427
初めての、地元企業×KOYU CAFÉワークショップ
「おつけものBar」で漬け物の魅力再発見!
夜市の盛り上がりが最高潮に達した19時、商店街に8月にオープンしたばかりの「KOYU CAFÉ」の前に「おつけものBar」の看板が。
KOYU CAFÉの永住美香さんは常日頃、「町の人たちがふらっと気軽に足を運べ、交流できるスペースにしたい」との思いでカフェを開いています。堅苦しくない、ゆる〜い雰囲気でワークショップ的なことができたら、と考え、相談を持ちかけたのが「キムラ漬物宮崎工業」の木村昭彦社長。
共感を覚えた木村社長は快諾し、キムラさんの漬け物をアテに1杯飲みながら、漬け物話で秋の夜長を楽しく過ごすという、ゆる〜いワークショップが今回実現!
漬け物を小さくカットして数種類を皿に並べると、ちょっとオシャレなワンプレートの前菜風。参加者は味くらべを楽しみながら、木村社長の漬け物話に引き込まれていきます。
漬け物ができるまで。
漬け物の塩分って、体に悪いの?
どうしてたくあんは黄色?
塩をふるだけで簡単浅漬け、これも漬け物だよ、等々…。
仕事の関係で東京から新富町に来ていた参加者の男性は、「生産者の思いを感じた時間でした。買うならやはり、体にいいものを選びたいですね」と話してくれました。
夜市の傍ら、心地よい空間で心地よく人が交わる時間。こんな新しいチャレンジの種が、ここ新富町にまかれました。どんな花が咲き、どんな実りをもたらすのでしょうか。
来月は10月21日、ハロウィンバージョンで「こゆ夕市」開催予定!ご来場をお待ちしています。