『TURNS』副編集長・浅井麻美氏が伝える 「地域の“愛され”ライターになるためには」 地域を編集する学校[第2期] 第3回目:6月30日(土)開催
第一線で活躍する浅井麻美氏が語る、
編集者・ライターとしての仕事とは?
6月30日(土)、宮崎県新富町の『こゆ財団』内チャレンジフィールドに、雑誌『TURNS』の副編集長を務める浅井麻美氏が登場。こゆ財団が主催する「地域を編集する学校」第2期3回目の講座で、県内外から集まった受講生に貴重な講演が開かれました。
今回のタイトルは、
「地域の“愛され”ライターになるためには」。
東京と岡山を拠点に編集者、ライターとして活躍する浅井さんの話が聞けるとあって、受講生たちは大きな期待と少しの緊張感をもって臨んでいる様子です。
しかしながら、宮崎の新富町でこのような話が聞けるとは本当に驚きです。
主催のこゆ財団に感謝!!
1978年、東京生まれの東京育ちの浅井麻美さん。所属会社の社長であるご主人と小学4年生の息子さんの4人家族。出版社「宝島社」からタワーレコードに転職し、24歳でフリーペーパーの編集長を務めていました。社内結婚後、フリーランスのライターになり、勢いで岡山県に移住。地域を広告する会社「ココホレジャパン」をご主人と立ち上げ、いつの間にか地域情報紙『TURNS』の副編集長という職も背負い、多忙な日々を送っていらっしゃいます。
「“愛されライター”なんて、自分で言って恥ずかしいんだけど…」と始まった、勢いとユーモアあふれる浅井さんの語り口はとても軽やかでテンポよく、受講生たちは一気に引き込まれた様子。
取材は…「恋愛!」
浅井さんの講座の中では、たびたび衝撃的なキーワードが。
「取材は…その時の相手に1回1回“恋して愛する”こと!」
「一目惚れするための、必要な前準備は“妄想力”」
「企画書はラブレター。取材前にしっかり伝えないと、気持ちは伝わらないよ」
「取材後、相思相愛になること!」
そして、「なるほど!」と腑に落ちるライターとしての大切なポイントが随所に。
・ライティングは読ませて終わりではない。見る、行く、買うなど人々のアクションを起こさせることが目的であること。
・取材や編集の仕事は、それっきりのものではなく、今後の新たな展開を生み出す「つながる仕事」であること…等々
第一線で活躍し続ける浅井さんの、衝撃的かつリアルな言葉に衝撃を受けまくる受講生たちでした。
(↓タイトル)
座学のあとは、取材シミュレーションで実践!
まず、浅井さんが取材する様子を見て、受講生たちが2人1組で取材をし合います。「500文字の原稿を作るための、10分間の取材」に、浅井さん作の「インタビューシート」で質問の準備をしてから臨みました。
今回の講座を通して、ライターがいかに取材対象に興味をもつかということ、また目的をもったインタビュー内容で読者のアクションをいかに呼び起こすか。つながった人たちをいかに大切にし、お互いを想い合える関係を築けるか、など、その根底にはライター以外の職業にも通じる普遍的な部分を学ぶことができたのではないでしょうか。
※「地域を編集する学校」第2期は、8月18日(土)の第5回で受講生の最終成果発表会が行われる予定です。