今回はオーガニックバジルソース作り! 夢茶房「たこちゃんの調理室」の人気の秘密
7月23日(火)、新田原基地近くにある茶園「夢茶房」さんの多目的空間『庵』にて、食育インストラクターを招いてのオーガニックバジルソース作り教室が開催されました。
講師は、食育インストラクターの『たこちゃん先生』こと、井野多加子さん。ピーマン農家として農業をする傍ら、比較的作業が少ない夏場を利用し、宮崎県内で料理教室を開催しています。
宮崎県は美味しい食材の宝庫です。でも、コンビニなど手軽に食事が取れるようになったことで、若い世代の方が野菜を食べなくなってきていますよね。
そこで、食に関する資格を活かして、私自身が楽しく宮崎の野菜の魅力を伝えていくことができたらいいなと思って始めたんです。
食育インストラクターに調理師、アスリートフードマイスター、野菜ソムリエと、食に関するさまざまな資格を有する井野さん。バジルソース作り教室は、午前・午後の部の定員(各5名・中学生以下プラス参加可)が即日満員に! この日は14名の幅広い世代が集まりました。
生産者ならではの知識を伝授!
今回使用したバジルは、農家でもある井野さん手作りのオーガニックバジルです。
栄養素はもちろん、生産者だからこそ知っている知識が伝えられ、家庭でも手軽にチャレンジしてもらうためのアドバイスが多く挙げられました。
特に参加者の関心が集まったのは、バジルの栽培や保存方法。
バジルは、葉に水を直接かけることで変形や変色の原因になるため、土が乾いた時には土にたっぷり水を与えてください。
また、冷蔵庫で保管すると冷気で黒ずむため、水を含んだ新聞紙でバジルを挟み、発泡スチロールで直射日光の当たらない常温で保管してみてください。そうすると綺麗な状態で保存できますよ。
参加者は…
冷蔵庫はダメなんですか!?知らなかった…。でも、発泡スチロールが家にないときはどうしたらいいです? 何かで代用できますか?
と、メモをしながら井野さんの話に興味津々です。
手軽で簡単!バジルソース作り
井野さんの説明を聞いた参加者は、三角巾とエプロンを身につけて、バジルソース作りに取り掛かります。
事前に準備された食材を計量しながらミキサーにかけ、1名ずつ交代でバジルソースを作ります。小学生も緊張の面持ちながら調理を楽しんでいました。
思いのほか簡単にできました。この品質やサイズのバジルソースをスーパーで買おうとするとたぶん1000円以上するから、すごく得した気分です!
と、参加者からは満足げなコメントが続々。講師の井野さんからは…
今回の調理でポイントになるのは、バジルの下準備です。バジルは調理の前に一度洗って水気を取っておく必要があるので、最も手間がかかるんですよね。しかも、今回のバジルは天候や湿度の関係で、虫がたくさん付いていました。
無農薬だから避けられないことなのですが、葉を1枚ずつ確認し、洗い流す作業に手間がかかりましたね。
と、笑顔で話してくれました。
みんなで調理するとはかどる!
完成したバジルソースをパスタに和えて生バジルをトッピングし、いよいよ完成! 好みで粉チーズをかけて、参加者はみなホクホク顔で味わいました。
コッテリした味をイメージしていましたが、食べてみると生バジルがアクセントになり、とっても爽やかな味わい。ついつい食べすぎてしまう逸品です!
食事をしながら、井野さんは料理教室の参加者の話を教えてくれました。このバジルソース作りに毎回参加される方がいらっしゃるのだそうです。
「毎回参加していただいてありがとうございます。どうして毎回参加しようと思ったのですか?」とたずねたら、「1人だと面倒で作らないんです。みんなで作るから楽しく作れるんですよ」とおっしゃったんです。
料理教室は、事前準備がいらないのはもちろんですが、知らない人と一緒に楽しく会話をしながら作るのも楽しみの一つなんだなって、改めて感じました。
大きくうなずく参加者のみなさん。実際にこの日も、初対面の参加者同士が最後はみんなで楽しく語らっていました。
食事の後は絶品お茶スイーツ
ジェノベーゼをいただいた参加者は、会場となった夢茶房の店舗に移動し、スイーツタイムに。今回いただいたのは、ほうじ茶プリン、ほうじ茶ゼリー、スイカの3品です。
特に反響が大きかったのがほうじ茶プリン。「このプリン、モチモチしていてすごくおいしい!」と、みな絶賛の声。夢茶房の代表、安住さんが開発の背景を教えてくれました。
昨年から新メニューの開発に力を入れているのですが、自分たちで考えてもなかなかいいアイディアが生まれませんでした。そこでスタッフを連れ、鹿児島に視察研修に行ったところ、この小さなプリンに出会い、夢茶房で開発に挑戦し、今ではシーズン中はすぐに完売する人気メニューになりました。季節限定で、手作りなので数量も限定なんですよ!
夢茶房では多目的空間『庵』を活用し、食に関する様々なイベントを企画しています。店舗はカフェとしても利用できるほか、お茶や茶具も購入することができます。ぜひ足を運んでみてくださいね。