必食!“薫る茶葉パフェ” 新富町茶農家とカフェオーナーがタッグを組み『MRTご当地グルメコンテスト2019』出場
今年の新富町はお茶スイーツで勝負!!
宮崎県内26市町村が、それぞれの風土や特産品を活かし、郷土料理や食材を使った新たな料理を競い合う『MRTご当地グルメコンテスト2019』。「まつり宮崎」のイベントの1つとして、8月17日(土)午前10〜午後6時までMRTmicc2階ダイヤモンドホールにて開催されます。
入場無料、全メニュー1食500円。来場者はお気に入りのグルメに投票し、ナンバーワンが決定するという、毎年大人気のイベントです。
今年はグルメとスイーツの2部門でのコンテスト。新富町は、今年は「新富茶」を使ったスイーツ“薫る茶葉パフェ”で勝負を挑みます。見た目も華やかで女子のハートをワシづかみすること間違いなし! そんなグルメ開発の裏側には、新富町をまっすぐに愛するこんな人たちの想いがありました。
新富町の茶農家を盛り上げたい!
新富町でお茶の有機栽培に取り組む『豊緑園』さんは、自社ブランド「もりもっ茶」を生産する茶農家さん。3代目社長の森本健太郎さんご家族を中心にお茶と向き合い、自然と向き合いながら生産に取り組んでいらっしゃいます。
海が近く、温暖で気候に恵まれた新富町の茶生産は、昭和のはじめ頃からスタート。いわゆる有名な茶どころのように知名度があるわけではありませんが、宮崎県全体ではお茶の生産量が日本で第4位。中でも新富町を含む児湯郡ではその約1/3を生産しています。
しかし茶農家の多くは、採れた茶葉を荒茶(あらちゃ)の状態で問屋に卸すため消費者の声を聞く機会は少なく、近年価格も低迷。質の良い茶葉がとれても評価の声が届く状態になく、生産の喜びを感じきれていないのも現状です。
6月上旬、森本さんたちは新富町産業振興課の当イベント担当・吉野さんからイベント出場の打診を受けました。迷う時間もないまま「さて、どうしようか?」と考えを詰めていくと、
新富町の代表として出場するのであれば、うちだけが出場しPRするのは違うんじゃないか。新富町には茶農家さんがたくさんいる。みんなのお茶を使ってイベント出場し、“新富茶”のPRに役立てるべきではないだろうか。
との思いに至ります。
「ご当地グルメコンテスト出場をきっかけに、茶農家さんたちと一緒に“新富茶”を盛り上げていきたい。新富町は“お茶”が素晴らしいんだということを、まずは地元の人たちに知ってもらいたいと思うようになりました」と健太郎さん。
そこで奥様のあやさんは、親交の深い『カフェ・キートス』の緒方生寿恵(いすえ)さんに思いを伝え、この企画に誘います。
自分のことだけじゃなく、新富町のこと、茶農家さん全体のことを考えるお二人の考えに心打たれました。よし、この企画に加わって一緒に新富町を盛り上げよう!って思えたんですよね。彼女の誘いじゃなきゃ、引き受けてなかったかもしれません(笑)。
こうして、新富町茶農家×キートス・生寿恵さんのコラボでいざ始動! 茶農家さんたちの理解と協力、役場職員の吉野さんとの協力体制のもと、試作、試食を重ねて完成したのが“薫る茶葉パフェ”です。
新富のお茶を感じる“薫る茶葉パフェ”
町内には15件の茶農家があり、新富茶振興会を結成しています。その仲間たちのお茶をブレンドし、粉末にして今回の茶スイーツ作りに活かしました。
「お茶って意外といろんな素材と相性が良くて。かえって何を合わせるかに迷いました」と生寿恵さんは、白玉、小倉あん、栗、クランベリーや玄米シリアルをチョイス。新富産のマンゴーのフレッシュ感を味わいながら、ほうじ茶ゼリィ、せん茶ゼリィ、緑茶プリンと食べ進むと、最後はキートス人気の豆乳プリンにたどり着きます。パフェの上には、このスイーツを象徴するかのようなお茶の葉クッキー。児湯養鶏の卵を使い、お茶も練り込まれています。
最終完成品を試食をしたあやさんは「次から次に違うお茶の味や香りが楽しめるんですよ〜! 食感も違っていて、最後まで飽きずに食べ続けてしまいました」と絶賛。
お茶以外の材料も、体にやさしい食にこだわる生寿恵さんチョイスの安心素材。食べ始めから終わりまで、お茶を感じ続けるパフェが完成しました。当日は300食を準備し、若手茶農家で結成する“茶メンズ”も新富茶のPRに会場に駆けつけるそうです。
「ぜひ当日はmiccに食べにきてくださいね。もうとにかく、本当に来てほしいって思ってます!!」と力を込める生寿恵さん。優勝すると、“薫る茶葉パフェ”が『カフェ・キートス』にて1カ月にわたり販売される予定。こちらにも期待が高まってしまいます。
「仲間と一緒に“新富茶”を盛り上げたい」。この思いで、今年の新富町代表はご当地グルメコンテストに参加します。優勝よりも上位にある、この思いを実現させるために。