平成最後は真冬の開催に。「一ツ瀬川花火大会2018」
宮崎平野を流れる一ツ瀬川。その恩恵を受ける新富町と旧佐土原町(平成18年1月の合併により現在は宮崎市)という隣接する自治体が毎年交互に主催してきた「一ツ瀬川花火大会」が、12月15日(土)に開催されました。
実は、今年は9月29日の開催予定でしたが、台風24号の襲来により翌日の延期もできず、一旦中止に。住民たちの開催を望む声や、同大会の実行委員たちの抑えきれない気持ちから、同実行委員会は話し合いを重ね、日程や予算組みなどすべて一からやり直してやっと開催にこぎつけたのです。
この花火大会では、近隣に設けた4カ所の臨時駐車場から随時シャトルバスを無料で運行。会場そばまで運んでくれるので、スムーズに会場の河川敷に行くことができるので安心です。
冬の澄んだ空気のなか、来場者は約4万人。河川敷のメイン会場までの道沿いには60軒もの出店が並び、夕方から増え始めた人の群れは打ち上げスタートまでに身動きが取れないほどの人混みに。家族やカップル、友だち同士など、来場者たちは寒さも忘れて真冬の花火大会を楽しんでいました。
スタートは音楽とのシンクロ花火
19時30分。待ちに待った花火大会がスタート。
オープニングは、2018年芸能界を引退した安室奈美恵さんのヒット曲『HERO』に合わせて、夜空を踊るように花火が舞います。観客たちは3分間の幻想的な時間に酔いしれていました。
今年で3回目。「大曲の花火」が大会を盛り上げる
日本三大花火大会の一つに数えられる「大曲の花火」。秋田県大山市大曲と旧佐土原町は交流が深く、3年前からこの大会で大曲の花火打ち上げが実現しています。大山市の老松市長も会場から見守るなか、新作花火、創造花火など趣向を凝らした大曲の花火が冬の夜空を彩ります。中でも、直径200m以上の大輪が咲く7号玉の打ち上げには、見守る観客たちからため息まじりの歓声そして拍手がわき上がりました。
約4000発の花火も、いよいよラスト!
最後は、オープニングと同じく音楽とのシンクロ花火です。名曲「川の流れのように」に合わせて打ち上げられる花火の数々。名残惜しさを表現するかのような音と光の競演に、観客の目と心はくぎ付け状態。最後の最後まで目に焼き付けているようでした。
花火の余韻が残るなか、観客たちの波はシャトルバス乗り場に向かい、家路へ。行き帰りが便利で見ごたえ十分! 同実行委員会や関係者の皆様に感謝の気持ちでいっぱいのイベントでした。
真冬でも花火大会が楽しめる気候の良さと人々の温かさこそ、新富町を含むこの宮崎の、どこにも負けない魅力ではないでしょうか。