• 2018.06.08

『旬のこゆ野菜セット』にこめられた野菜ソムリエの思い

「新富町で野菜セットを作りたくて地元に帰ってきました」と話される黒木さゆみさん。一般財団法人こゆ地域づくり推進機構(こゆ財団)の商品開発担当として、新富町のふるさと納税の返礼品『旬のこゆ野菜セット』のメニューを手がけています。

野菜ソムリエの資格も持っているという黒木さん。さぞ野菜が好きで好きでたまらないのだろうと思っていたら…とても意外なお話を聞くことができました。

野菜が好き。そしてそれ以上に農家さんのことが好き!

可愛らしい笑顔が素敵な黒木さゆみさんからは農業のイメージが湧いてこず、農業との出会いは何だったのだろう?と不思議に思った私。聞いてみると、「実家が農業と畜産をやっていて、小さいころから父親をはじめ身近に農家さんがいる中で育ちました。農家さんの地道な作業を見ていたので、むしろ私にはできないし、農家にはならない!と思っていたんです」とのこと。

「でも、農家さんは地道な作業の中にも新しい考えを取り入れようとしていて、その姿勢がすごいなと思いました。それに毎日大変な作業をされているのに、みんなニコニコと接してくれて、すごくいいなあと」と、農家さんが好きになっていった気持ちを語ってくれました。

実際に農家にはならなかったが、農家だけではまかないきれない物流の仕事に携わることで農家を応援したいと考えた黒木さん。「私の勝手な思いなんですが、農家さんのことを自分の家族のように思っています。近所のがんばっているお兄ちゃんのことを知ってもらいたい!という気持ちで仕事をしています」。農家を応援したい気持ちが、野菜セットにもつながっていることがわかりました。

「スーパーに出される野菜って、農家さんの顔が見えないものばかりじゃないですか。お客様にも農家さんを知ってもらって、親近感を持って食べてもらいたい」。黒木さんはそんな思いから、『旬のこゆ野菜セット』には必ず手書きで作成した小冊子も入れています。

小冊子はとても可愛らしくまとめられていて、農家さんの写真も一緒に載せられていました。そういうところからも、黒木さんの農家のことを知ってもらいたいという思いや愛情が伝わってきます。

野菜セットはいろいろな地域の農家を助ける合理的な仕組み

『旬のこゆ野菜セット』は、新富町産の食材がメインになっていますが、都農町や西米良村など、児湯郡を中心に集めてきた食材も詰められています。「新富町に帰ってくる前から県内の他の地域で野菜の販売に携わる仕事をしてたので、他の町の農家さんにも知り合いが多いんです。野菜は自然のものなので収穫できる時期や量が地域によって多少なりとも異なるため、今こっちにはその野菜はないけど、あっちの町にはあるという状況があちこちで生まれるんですよ。それで、農家さんとはみんなで補い合えればいいよねって話をしていて、新富町のふるさと納税でそれがようやくできるようになりました」と黒木さん。野菜セットを作ることが、いろいろな地域の農家を助けることにつながることを教えてくれました。

野菜選びは「先取りできる旬をいかに楽しめるか」が基準

そんな宮崎県のいいとこ取りとなった『旬のこゆ野菜セット』。野菜ソムリエの資格を持つ黒木さんは、何を基準にセット内容を選んでいるのでしょうか。

「全国のお客様にはまだまだ知られていませんが、宮崎県は暖かいので旬の先取りができるんです。なので、セットでは旬の走り、フレッシュな味を皆さんに楽しんでもらいたいと思って組んでいます」。野菜や果物だけではなく、新富町産の漬物やお米を入れたり、12月には新富町特産のそばや、全国茶品評会でも高い評価を得ている新富町のお茶園「新緑園」の金箔入りのお茶を入れたりと、新富町の特性が出せるよう工夫しているとのことでした。

気になる6月のセット内容について聞いてみました!

がぜん興味が湧いてきた『旬の野菜セット』。2018年6月のセット内容について聞いてみると、「トウモロコシ、マンゴー、きゅうり…。他にもいろいろ入れてるんですけど…ちょっと忘れてしまいました」と笑う黒木さん。お茶目な一面が見えた瞬間でした。これは届いてからのお楽しみということですね。

ふるさと納税をまだしたことがないという方。農家さん、そして農家さんを思う黒木さんの愛情がいっぱい詰まった『旬のこゆ野菜セット』を一度申しこんでみていかがでしょうか。

 

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