• 2019.05.13

親心が生んだ人気メニュー!チャンポン屋さんの超BIGカツサンド:チャンポンハウスたつや

新富町の国道10号線沿い。役場前を北上していると右手に個性的でどこか昭和で懐かしい雰囲気を感じさせる外観のお店があります。
大きな文字で「定食・ラーメン・カツサンド」と書かれた暖簾が掛かるこのお店が『チャンポンハウスたつや』です。

店主の立山真一さんと光子さん夫婦が1988年から営むチャンポン屋さんの一番人気はチャンポン。…ではなく、カツサンド1個400円!

「カツサンド1個400円なら妥当な値段か、少し安いくらいかな。」
と、思った方はまず来店して実物を見ていただきたいのです。

店内にはメニューに紛れて「量が多すぎてすみません」と張り紙があります。店主の真一さんは、

うちはとにかく量が多いのよ。
昔は量が多すぎるってクレームが来たこともあったね(笑)
今は量が調整できるけど、ついつい癖で割り増しして提供してしまうんです。

と、語ってくださいました。
その量が多くて困るカツサンドがこちら!

iPhon 8 Plus(長さ約16cm)と比較

カツサンド2個が1人前。これで400円。
つまり1個200円の特大カツサンドなのです!

各メディアにも取り上げられ、県内外から客が殺到するほど注目の看板メニューになっています。
早速いただきたいところなのですが、なんせ大きすぎて口に入りません。
その様子を見ていた光子さんは、

食べにくいでしょ?(笑)
みんな食べにくそうにしてるけど、そうやって手を汚しながら食べる機会が最近は減ってると思うし、ウチに来たらがっつきながらお腹いっぱい食べてもらいたいの。

カツサンドなのにパンはおまけ程度。
口の中はジューシーな肉汁と濃厚ソースでいっぱいになります。

そもそも、なぜこんなカツサンドを作ろうと思ったのでしょうか?
真一さんに尋ねると、

部活やってる学生に腹一杯食べてもらいたくてね。
汚れた服装でも入りやすいし、昔は学生の溜まり場みたいになってたんだよ。
今でも近所の農家さんが、「ここなら汚れた服装でも気楽に来れる(笑)」なんて言ってたし、ウチはそれくらいが丁度良いって思っています。

このカツサンドは、とにかく子供たちに安価でお腹いっぱいになってもらいたいという親心が生んだ1品だったのです。

さらに、店内で気になる点が「チャンポンあります?」と、真一さんに尋ねると、

一応野菜チャンポンだけありますよ!
2018年の夏に1回チャンポンの提供をストップしたのです。
体力的に作るのがキツくて続けられないなと感じていたのですが、常連さんからの要望が多くて、2019年の冬からとりあえず野菜チャンポンだけ復活させました。

チャンポン屋さんからチャンポンが消えたとは驚きです。
常連さんが復活を待ちわびたチャンポンも気になるので早速オーダー。

…と、その前に「量多いですか?」と質問すると「もちろん」とのこと(笑)
あっさり塩ラーメンのような香りで野菜たっぷりのチャンポンは、カツサンドと比べてツルッと食べやすい1品になっています。

そして、やはり驚かされるのが価格です。
野菜チャンポンが、なんと450円。カツサンドと一緒に頼んでも1000円出せばお釣りがきます。
それで、この胃袋崩壊クラスのボリュームは食べ盛りにとって嬉しい誤算でしょう。

やっぱり部活している子達はよく食べるよねー。
カツサンドとチャンポンを食べたり、カツサンド2人前食べたり。
食べっぷりを見ているだけでこちらも元気をもらってるのです。

皆を我が子のように考えている夫婦のお店だからこそ、今日まで長年愛され続けてきたのでしょう。
テイクアウトも可能なので、新富町に訪れた時はドライブや観光のお供にチャンポンハウスたつやのカツサンドがオススメです。

【チャンポンハウスたつや】
◇住所:宮崎県児湯郡新富町三納代1788−1
◇電話:080-5217-1332
◇時間:11:00〜20:00
◇店休:火曜日
◇駐車場:敷地内有り

おまけ:「看板がない」

—「チャンポンハウスたつや」という名前なのに、ご主人さんの名前は真一なのですか?

立山(真):よく「僕もタツヤっていう名前なんです!」って言われます。
“たつや”というのは、「創業が辰年」で「立山という姓」、「これから立っていく」という意味が込められているのです。

—そんな想いが込められているのですね。それにしては看板が見当たらないのですが?

立山(真):この前の台風で落ちちゃった(笑)
まぁ夫婦2人だけだし、ぼちぼちやれば良いかなと思ってね。

立山(光):そうそう。看板があるよりみんなが気楽にご飯を食べに来てくれる方が大事だしね。とりあえず看板は修理しなくても良いかなって考えてます。