解凍の手間なし! 新鮮な冷蔵鶏肉を個包装でお届けする『アイフーズ株式会社』

新富町ふるさと納税返礼品の一つ「宮崎県産若鶏セット」。リピーターの多いこの商品は、なんと「冷蔵」で全国発送されています。

この商品を手掛けるのは、新富町内にある『アイフーズ株式会社』。宮崎県産の若鶏をメーカーより直接仕入れ、卸しや加工を加えてお客様に届ける会社です。

JA児湯農畜産物直売所ルーピンからの、「消費期限の短い冷蔵で出荷するスタイルでやろう!」という発案を受けたのが約2年前。細心の温度管理が必須となる生肉を商品として扱うリスクに、当初は躊躇(ちゅうちょ)したそうですが、一緒に良い商品を提供しようという直売所サイドの応援もあって一念発起。このセットを作り上げました。

同社の思いは、シンプルに「良い商品をお客様へ届ける」のみ。取締役社長である松葉三矢さんに、会社とふるさと納税について話を伺いました。

営業係長の長谷川貴之さん(写真・左)と社長の松葉三矢さん

災害、疫病続きの荒波で必死の船出

鶏肉の業界に長年身を置いてきた6名の取締役の協力者を得て独立したのが2010年4月30日。宮崎の畜産業界が大きなダメージを受けた「口蹄疫」発生とほぼ同時期という、忘れられない船出でした。その翌年、当時の東国原県知事が宮崎の鶏を大きく売り出した矢先に宮崎で鳥インフルエンザが発生。2011年3月11日は東日本大震災という未曾有の災害に東日本の養鶏農場が出荷不能に陥るなど、不安定きわまりない状況でした。

「鳥インフルエンザの発生で鶏不足になり、鶏肉は値上がり。商品は不足しましたが売り上げはありました。震災以降は深刻な鶏肉不足への対応策として輸入ものが増え、国産が主流だった店頭に海外産の鶏肉が入り込んできて。それ以来、価格で海外産の鶏肉を選ぶ消費者も増えました。創業3年目までは浮き沈みの激しい試練の時でしたね」と松葉社長は当時を振り返ります。

厳しい時期を共に乗り越えてきた専務取締役の黒木政治さん(左)と、松葉社長、長谷川さん

国産指向ブーム再来、健康ブーム到来!
時流に乗って成長

その後、海外での鳥インフルエンザ発生などの影響もあり、国内は国産指向が再燃。また健康ブームで「低カロリー・高タンパク」とヘルシーな鶏ムネ肉やササミなどが人気となりました。それまで売りにくかった部位が、海外産の鶏肉に価格で対抗できる商品となり、国内のブロイラー業は活況を帯びてきました。

アイフーズもその時流に乗り、徐々に業績を伸ばして現在9年目。昨年は年商5億円を越えるまでに成長しました。

10〜15度の冷蔵庫のような加工室で、丁寧に作業するスタッフさん

ふるさと納税返礼品で人気の「宮崎県産若鶏セット」
「冷蔵」「個包装」で消費者ニーズを開拓

そんな折新富町ふるさと納税の返礼品として、他の自治体では冷凍での発送が大半を占める鶏肉を、消費期限6日の「冷蔵品」で鶏モモ肉1.5kg、鶏ムネ肉1kgを出したいと、JA児湯農畜産物直売所ルーピンより提案がありました。アイフーズは試行錯誤の末、このセットの提供を始めたそうです。

家庭でも毎日のように使う鶏肉が、解凍する手間なく、受け取ってすぐに使えるとあって人気商品に。また、卸し業者から直接配送されるため、店頭に並ぶ品より鮮度がいいと喜ばれています。

「冷蔵」に加えてもう一つの特徴が、鶏肉1枚1枚を真空パックの個包装でお届けすること。使いたい分だけ封を切って使えるという利便性の良さで、消費者の心をつかんだようです。

返礼品ではこのように1枚1枚個包装され、冷蔵で発送されます

 

「始めた当初はお叱りをいただくこともありましたが、現在ではほぼなくなり、お喜びの声をいただくことが増えました。新鮮さと使い勝手の良さで、最近はリピーターも多いです。かゆいところに手が届く、そんな商品を今後も提供していきたいですね」と、松葉社長。

特徴あるふるさと納税返礼品として、新富町の“強み”になるのではないか―——。そう期待する松葉社長とアイフーズ社員一同は、メーカーと消費者の間に立つ会社として、お客様の声をいち早くメーカーに伝える「お客様目線」を忘れません。「良い商品をお客様へ届ける」ことをモットーに、自然豊かな新富町で、日々業務に励んでいます。

 

※現在は、冷凍タイプの返礼品も取り扱っています。

 

↓新富町ふるさと納税「宮崎県産若鶏」はこちらから
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/45402/219228