

焼き手で決まる!新富町の絶品焼き鳥「やきとり大将」のこだわり
「やきとり大将」の大将、吉田幸彦さんは新富町出身。
福岡で過ごした学生時代に、小倉市のお肉屋さんでアルバイトを経験したことを機に飲食業の世界へ。
ふるさとの新富町へ戻り、大工だった父親の作業場の一角をお店として改装、昭和61年に「やきとり大将」をオープンしました。
5年後に現在の場所に新築移転、創業30年の老舗店として多くの方々に愛されています。
お話を伺ったのは、やきとり大将を支える女将、文恵さん。
やきとり大将のおすすめメニューと食材に対するこだわり、「にっぽんの宝物」グランプリを受賞した「鶏鳴」の受賞秘話まで教えてくださいました。
不動の人気!AAAランクで育ったブランド鶏「地頭鶏(じとっこ)の炭火焼き」
新鮮なみやざき地鶏を使い、大将が手慣れた手つきで焼いていく地頭鶏(じとっこ)の炭火焼き。
その日の天候、炭の具合、肉の脂のつき具合によって違う微妙な変化に合わせて、いつでも同じ様に最高の状態で仕上げていくのが職人の技。
その美味しさの秘密は、「やっぱり『焼き手』じゃないですかね。誰が焼いているかっていうことなんです」と文恵さんは言います。
焼き具合や味付けもお客様のご要望に合わせて調整することもあるとか。
「大将のこだわりが強いんです。もう大変なんですよー」と笑う文恵さんとの会話の中から、大将への尊敬の念もしっかり伝わってきます。
愛するふるさと宮崎産の新鮮な食材にこだわり抜く
新鮮なみやざき地鶏、親鶏を使ったメニューは、もも炭火焼き、炭火串焼き、鶏刺しに至るまでバリエーションも豊富。
それぞれのメニューに合わせ、大将が30年の経験を活かし肉の旨みを最大限に引き出しています。
お肉だけではありません。地どれ新鮮野菜、たまご、醤油に至るまで新富産にこだわります。
「常々、『地元の食材を使い他店とかぶらないもの』をテーマに考えてきました。メニューになっているものは全て何回も試行錯誤を繰り返して作られた料理ばかりなんです」と文恵さん。
湖水ヶ池の糸引きレンコンを使い、南蛮にした「レンコン南蛮」もそのひとつ。
同じレンコンでも一味違ったものを食していただきたいという思いから考案されたメニューです。
野菜ソムリエ・アスリートフードマイスターも取得されている文恵さん。
常に検証を怠らないその姿勢は、今も変わりません。
みやざき米鶏しゅうまい「鶏鳴」グランプリ受賞の裏に隠された女将の試練
様々なメディアでも取り上げられ話題となっている、みやざき米鶏しゅうまい「鶏鳴」。
開発から販売に至るまでの努力もさることながら、「にっぽんの宝物」JAPANグランプリ受賞、そしてシンガポール世界大会出場の裏にはさらなる試練がありました。
シンガポール世界大会へ出場するための準備と、娘さんの出産が重なったのです。
プレゼンの準備をしながら通常通りのお店の営業、お産で入院している娘さんのサポートからお孫さんの世話まで目紛しい日々。
「あの時は本当にきつかった。夜も眠れない日が続いたんです。」
母として娘さんに寄り添ってあげたい愛情と責任感、そして宮崎、日本の代表として出場するのだというプレッシャーに押し潰されそうな文恵さん。
「辛かったけど、皆さんの代表で行くから言い訳もしたくないし、やるなら完璧に勝ちたいと思ったんです」「いい経験をさせていただきました」と語る文恵さん。
やきとり大将の女将として、母として、そして現代を生きる女性として、揺らぐことのない強さとエネルギーを感じます。
「店って食べさせるだけじゃないんですよ。癒されてほしい。食べに行くのや飲みに行くのって特別な時じゃないですか。そういうお客様の特別な時間を大事にしてあげたいんです。」
これからやってみたいことはなんですか?との問いに、「色々ありすぎて・・・(笑)」。
「売るというところを追求していきたいですね。これからは社会貢献もしていきたいし、若い方へも伝えていきたい」と笑顔で語る文恵さんはキラキラと輝いています。
今後、どんなアイデアが生まれ、新たなチャレンジが始まるのか!?
こだわりの強い大将が焼く絶品焼き鳥と、女将の熱い想いが込められた自慢のメニューを「やきとり大将」で、心ゆくまで堪能してみませんか?