新富の鶏はやっぱり旨かった!「居酒屋はる」で出会った最強のビールのお供
宮崎県新富町の国道10号から西都市方面に向かうと、のどかな田園風景の中に「居酒屋はる」さんが現れます。
平成17年のオープンから一人で店を切り盛りしている平口さん。お店のオープン前は、宮崎市内の居酒屋や新富町富田のスナックを経営していた平口さん。当時の常連さんも食事に来ることが多いようで、今でも「ママ」と呼ばれることがあるそうです。
調理法や食材へのこだわり以上に、誰でも気軽に来れるお店にしたいという想いがあります。このあたりは農家さんが多いんですよ。なので、仕事終わりに泥のついた長靴でも気にしなくていい店にしたいなと。
実際、お客様は作業着や部屋着などラフな服装の人ばかり。地元に住む30~40代くらいの男性が特に多くて、お店に入るなり、『ビールちょうだい』と一声。自分の家にいるようにくつろいでもらっていますね。
看板料理は「ニンニクムシムシ」!
そんなお店で大好評なのが、新富町産の鶏肉を使ったメニューの数々。なかでも看板と呼べるのが「ニンニクムシムシ」です。
え?…ニンニクムシムシ?? 何なに?
新富町では以前から、猟師さんの打ち上げメニューとしてよく食べられていたそうですが、平口さんも新富町出身のご主人と結婚するまで知らなかったとか。
鶏肉とニンニクがゴロゴロ入った1皿で1人前600円。
親鶏特有のしっかりとした肉の弾力に、ニンニクの風味が染み込み、噛めば噛むほど口いっぱいに旨味が広がります。小骨があるので、そのまま手で掴んでワイルドに食べるのがおすすめ。
「ニンニクムシムシ」は、昔から地元の人に好まれる料理で、消防団の方もよく食べていると聞きます。お店では特に若い人が注文されますよ。しっかりした歯ごたえの親鶏を使っているのは、食感が決め手だからなんです。
余計な味付けをせず、鶏肉とニンニクを圧力鍋でじっくり煮込む「ニンニクムシムシ」。当日午前までに予約しておけば味わえます。
のんべえのハートを鷲掴みにするメニューの数々
1年ほど前から提供するようになった「軟骨塩焼」(500円)もヒットメニューの一つ。コリコリとした軟骨特有の食感と、絶妙な塩加減! 小さくカットされているので食べやすく、仲間と語りながらゆっくりとお酒を飲むのにもってこいです。
主人とごはんを食べに行ったとき、とある居酒屋で出てきた軟骨塩焼がおいしくて、その味をマネしたのがきっかけです。今ではウチの人気メニューになっています。
見ただけで食欲をそそるメニューは他にも。
毎日必ずと言っても良いほど注文があるのが、ごぼうのから揚げ(350円)です。ビール・焼酎ともに相性いいのは誰でも想像がつくのではないでしょうか。素朴な味ですが、食べ出すとやみつきに。
フラッと1人で来ても、話かけたら知り合いの知り合いだったとか、友達のお父さんだったとか、そんなことがしょっちゅうです。おかげで知らない人はいないくらいアットホームな雰囲気。毎日が宴会みたいです。
きっと今夜も仕事帰りの男性たちが集まり、長閑な夜の町に笑い声が響き渡ることでしょう。
【居酒屋 はる】
◇住所:新富町大字上富田5274−1
◇電話:0983-33-0528
◇時間:17:30~22:00
◇店休:不定休
◇駐車場:有り(3台)
※近隣駐車スペース有り