

ルーツは300年前!新富町の伝統食材「水神さんのレンコン」
イマイチ気分が乗らない日は、
体を動かしちゃった方が早い。
煮込みに、サラダにと、なんでも大活躍!
一本の竹竿を頼りに、池にもぐり、足先で何かを掘り当てる男性。毎年11月ころになると、新富町の湖水ヶ池(こみずがいけ)で見られるこうした風景。特産品であるレンコンの収穫の様子です。
宮崎県新富町は、太平洋に面した長い海岸線のあるまち。アカウミガメが産卵にやってくる場所としても知られていますが、この海のとまちとを隔てる防風林沿いに、湖水ヶ池はあります。周囲はおよそ1キロ。ふだんはウオーキングやジョギングを楽しむ地元の皆さんが通う、静かなところです。夏になると、池全体を覆った無数の蓮が花を咲かせ、観光客で賑わいます。
この池の蓮のルーツは、約300年前。貧しい財政に苦しんでいた当時の藩主が、参勤交代の折に立ち寄った奈良県でこの蓮と出会ったことがきっかけで、この場所に持ち帰られたそう。なんでもこの蓮から取れるレンコンが大変おいしく、財政難をくぐり抜ける食材や売り物として活躍したというから驚きです。
ではその気になるお味はというと、ここのレンコンの食味は実に独特。粘りがあって、オクラのように糸を引きます。レンコンは煮込むと少し固くなるようなイメージがありますが、食感はとてもホクホク。よく味がしゅんで、おいしく味わうことができます。
地元ではこうした特徴を生かし、家庭や飲食店などでさまざまな料理に使われています。レンコンサラダにレンコン南蛮、レンコンと海老の挟み揚げ、レンコンステーキ、レンコン田楽などなど…和風から洋風まで、バラエティは実に豊か。とても重宝する食材です。しかも、湖水ヶ池のレンコンは11月から3月頃までの限られた期間しか味わえません。
町外にはなかなか出回らない食材でもある湖水ヶ池のレンコン。糸を引くほどのねばりけと、ふっくらとしたやわらかな食感をぜひお楽しみください。
ちなみにオススメは、鶏肉やニンジンなどと煮込んだ煮物です。鶏肉の代わりに豚肉を使ったり、だしを工夫するなどのアレンジもお楽しみください。
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