<潜入レポ>ソバ処じゃないのに美味しいのはなぜ?新富でソバ打ちを体験してみた
宮崎県の中央、新富町で始まった観光体験のレポート第2弾は『十割ソバ打ち体験』です。(体験のお申込みはこちら)
宮崎ってソバが有名なの?
と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
実は宮崎県・新富町では、約30年前から本格的にソバ栽培が始まり、いまでは、シーズンになるとあちこちでソバの白い花が咲き乱れます。
今回は、新富ソバが広まるきっかけを作った「そば処 しんとみの郷」オーナーの中下さんに新富ソバについて教えてもらいながら、ソバ打ち体験をしてきました。
参加してくれたのは、中国からの留学生
体験に参加してくれたのは、日本の大学に通う中国のチョウさん。 新富に1か月滞在中です。
「日本の文化、新富らしさを体験したい!」 (チョウさん)
ということで、参加してくれました。
中国には、ソバに近い食べ物はあるけど作り方は違うそうです。上手にできるかな?
まずは、先生のお手本を見学
新富ソバの説明はそこそこに、早速体験が始まります。
「最初に、先生として自分が最後まで作るのを見てもらいます。
その方が、素人の方でも完成度がぐっと高くなるんです。」 (中下先生)
全国にソバ打ち体験はたくさんありますが、最初に先生がお手本を見せてくれる体験ってなかなかありません。
でも、見るのとやるのは大違い。このあと私たちは、先生の凄さを実感することになります。
いよいよチャレンジ!
ステップ① 水回し
今回チャレンジするのは、十割ソバ。100%ソバ粉で、つなぎは水だけです。
工程の最初に、そば粉に水を含ませるのですが、この工程が一番大事なのだそう。粉に水が均等にまざるよう、少しずつ混ぜていきます。
「袋を開けただけで、すごいそばのにおい!」
「もうすでにおなかすいてきた!」 (参加者)
美味しいにおいに包まれながらの体験スタートです。
ステップ② 練り
最初は粉だった生地が、だんだんと塊になってきます。両手で鉢にこすりつけると、アラ不思議、生地にツヤが出てきました。
「固まってきた!おもしろ~い!」
「なんでツヤがでるんだろう!おもしろ~い!」
「お手本みたいに出来ない!なんで~!」 (参加者)
まるで科学の実験のような時間です。
ステップ③ 伸ばし
※本来は、伸ばす工程にはたくさんの名前がありますが、総称して「伸ばし」としています。
ピザ生地を伸ばすように、最初はまるく、だんだんと四角くなるように伸ばしていきます。 いくつかの麺棒をつかいわけ、徐々に大きくなっていきます。
「あれ、丸くならない!」
「今度は四角くならない!」 (参加者)
ステップ④ 包丁切り
左:先生のお手本ソバ 右:参加者のソバ
伸ばし終わったら、いよいよカットに入ります。 道具を上手に使うワザも教えてもらって、いざ!とおもったら、
参加者全員「全然ほそく切れない!!!!」
今回の先生のお手本は、温そば用の太めのソバ。夏のざるソバは、もっと細く切るそうです。 プロの技、おそるべし。
なぜ新富ソバは美味しいの?
体験中、新富ソバが美味しい理由を聞いてみたところ、挽きたて、打ち立て、ゆがきたて を食べれるからだそう。
もともとは、農家さんが自分たちで食べるために育てていたため、家にソバの実を粉に挽く道具があったり、自宅でそばを打つ風習があった。
みんな挽きたて・打ち立て・湯がきたてのそばを食べていたのです。
しんとみの郷では、他にもこだわりがあります。
通常の挽き方だとソバの黒い皮などが混ざってしまい、麺が黒くなることがあるのですが、お店で出すソバはできるだけ不純物を取り除いています。
この白さは本当に十割ソバなの?と聞かれることがあるほどです。 (中下さん)
新富ソバは、地元民の生活に根付いているから美味しいのです。
体験後は、みんなで美味しくいただきました
体験終了後は、打ったソバはお持ち帰りします。 今回は、持ち帰ってみんなでお昼にしました。
太い麺もご愛敬!
「初めてだったけど楽しかった!」 (留学生チョウさん)
新富らしさを感じるソバ打ち体験、ぜひご参加ください!
※ ソバ打ち体験のお申込みは コチラ
※教えてくれた「しんとみの郷」さんのお店の紹介記事はコチラ