ふるさと納税の仕組みと使い道:リーダーを生み出す教育、小中一貫校による次世代を担う人づくり

【ふるさと納税の仕組みと使い道】
ふるさと納税は、応援したい地方自治体への寄附を通じ、地域創生に参加できる制度です。
お肉やお米など地域の特産品が返礼品としてもらえることに注目が集まっていますが、ふるさと納税を通じた「寄附金」によって、それを受けた自治体が、様々な取り組みを実現し、まちに投資することを応援できるということにも注目してみてください。自治体によっては、寄附金がどのような使われ方をするか(使い道)を選ぶこともできます。

リーダーを生み出す地域教育と人づくり

宮崎県の中央部に位置する人口約17,000人のまち、新富町。

新富町は、教育と子育て支援に力を入れています。それは、町の根幹は、人であるということを強く認識しているからです。

具体的な取り組みとして、小中一貫教育を通じたリーダー人財の育成を行っています。

新富町には、3つの小学校と3つの中学校がありますが、そのうち2校区で小中一貫教育に取り組んでいます。小学校1年生から中学校3年生まで、垣根の無い1つの校舎で共に学校生活を過ごし、学年をこえた交流が行われています。

小中一貫校教育による人づくり

その内の1つである「学びの丘 上新田学園(上新田小学校・上新田中学校)」を訪れました。

平成30年4月に小学校校舎を増築し、新富町で2つ目の小中一貫校として誕生しました。

1学年1クラス、20人前後という小規模編成であることに加え、1つの授業に2人の先生がつくという授業形式も採用しています。例えば、小学校の図画工作の授業の時間は、担任の先生+中学校で美術を専門で教える先生の2人体制で授業が行われます。

これによって、子どもは授業に集中でき、必要に応じて先生がフォローしたり、より専門性の高い指導をしたりすることができます。

発達段階に応じたリーダー人財育成

上新田学園の川越校長先生にお話を伺うと、更に凄い取り組みが行われていることに驚きました。

通常の小学校の場合、各学年で学級委員長というリーダー、上級生になると委員長というリーダー、全体としては6年生が最年長としてリーダーの役割を担います。

しかし、上新田学園では、リーダーの経験をするチャンスがより多く存在します。

通常の「小6」と「中3」というものに加えて、「4(小1〜小4)・3(小5〜中1)・2(中2〜中3)のステージ制」を生かしながら、発達段階に応じた学びとリーダー人財育成教育を実現しています。

結果、先生から言われてではなく、児童・生徒から主体的に自分たちの活動について企画提案し、実行するという成果が既に生まれ始めています。

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