みんなの湯「サン・ルピナス」が30周年!温泉ソムリエの支配人に聞く、愛され続ける3つの魅力とは?
令和元年9月1日で開湯30周年!
秋空のもと、宮崎県新富町の国道10号沿いで「新富町温泉」ののぼりがゆらゆら。ここは宮崎県新富町にある新富町温泉健康センター「サン・ルピナス」。平成元年にオープンし、今年9月1日で30周年を迎えました。
9月は「開湯30周年」のバースデーマンスとして記念イベントを開催。日曜日や祝日になると、紅白パンやドリンク等の先着プレゼント等が行われ、いつも以上に賑わいをみせていました。9月30日までは協賛企業からの景品が当たる感謝抽選会にどなたも応募OK! 宮崎カーフェリーの“宮崎—神戸往復乗船ペアチケット1組”なんて豪華な景品も。
30年前、とある企業が偶然に温泉を発見!?
源泉掛け流しで、毎日総入れ替えする新鮮なお湯。九州では数少ない、万病に効くと言われるラジウム温泉です。なかでもサン・ルピナスの湯はヨウ素を含んでいるためさらに稀少とか。ほんのり茶褐色に色づき、さっぱりとした肌触りです。
実はこの湯を最初に見つけたのは、新富町でヨウ素採取を試みていたとある企業さん。掘削している時に温泉脈に当たり、町に知らせたのをきっかけに公営の温泉施設ができることになったようです。
とは、4年前からここの支配人を務める原芳朗さん。温泉施設から4kmほど離れた場所に源泉があり、そこから温泉を引き源泉掛け流しで湯船を満たしているのだとか。この温泉が造られた背景には、そんな偶然の出来事があったのですね。
温泉の魅力を語る。温泉ソムリエの支配人押しの3つの魅力とは?
この温泉の支配人・原芳朗さん(写真)は、前職で長年宮崎の観光ビジネスに携わってきた経歴の持ち主。支配人になってから、お客様にいろいろアドバイスできればとの思いで、温泉ソムリエの資格も取得したほど熱心な原さんに、30周年という節目を機にこの温泉の魅力を聴取。長年愛されてきた理由を、原さん独自の視点で分析してもらいました。
サン・ルピナスの魅力①気軽に利用できる「アクセスの良さ」
前述の通り源泉は4km離れていて、そこからわざわざここまで温泉を引いています。通行量の多い国道10号沿いなら、車で通る途中にふらっと立ち寄れる、あるいは思わず立ち寄りたくなる、さらには温泉好きなら立ち寄らずにはいられない(?)絶好の場所。JR日向新富駅から10分と徒歩圏内でもあり、町内外どちらからもアクセスしやすい温泉施設なのです。
サン・ルピナスの魅力②新富町ならではのロケーションも楽しめる「露天岩風呂」
サン・ルピナスの露天風呂は、湯船の周りに岩を配した岩風呂。「温泉の熱が岩に蓄積され、遠赤外線効果で湯上がりも一段とポカポカして冷めにくいです。ほんとに冷めないので、夏は上がる前に水を浴びた方がいいですよ〜って声かけするんです(笑)」と原支配人。
また、サン・ルピナスは航空自衛隊新田原基地の滑走路の延長線上。タイミングが合えば、頭上を飛ぶ戦闘機を露天風呂に入りながら見ることができます。「戦闘機ファンにはたまらないロケーションだと思いますよ」。…まさか露天風呂から、迫力満点の戦闘機を拝むことができるとは! 新富町ならではです。
サン・ルピナスの魅力③健康に一役も二役も!「コミュニケーションの場」
温泉だけでも健康づくりに役立つのですが、サン・ルピナスの常連客は温泉に入るだけじゃない! 家に居たら人と会話をすることすらない日も、温泉に来れば知人だろうとなかろうと、なぜか会話が弾みます。約50畳もある、とにかく広い休憩大広間は無料でくつろぎ放題! お昼どきなら売店でお弁当を買って食べてもいいし、持ち込んだお弁当を食べてもOK。お昼寝まで済ませ、再度温泉に浸かってようやく帰路につく、終日コースのお客様も少なからず。
「お年寄りは特に、ここに来て人と話すことでストレス発散し、リフレッシュして帰っていかれます。館内にいれば、1日に何回温泉に入っても構いませんので、ぜひ健やかな心と体づくりに活用してもらえればと思います」。
その他にも…疲労回復にもぴったり! 力士にテゲバと、アスリートたちの体のメンテナンススポット
サン・ルピナスの目の前にある三納代運動公園は、相撲ファンにはおなじみの場所。本格的な土俵があり、毎年12月に入ると大相撲陸奥部屋の合宿における練習会場になります。冷たい風が吹くなか砂まみれになって練習に励んだ力士たちが、練習後に温泉へ。疲労回復にはもってこいの温泉で、1日に2回以上温泉に入る力士もいるのだとか。
また新富町といえば、2019年スポンサー契約を交わしたJFL「テゲバジャーロ宮崎」がサッカー専用スタジアムを建設予定。完成したら、駅とスタジアムの間に温泉があることに。「力士やテゲバの選手たちには、今でもよく利用していただいています。アスリートたちの体のメンテナンスにも一役買っていると自負しているところです」と話す原支配人は、これからますますアスリートたちと身近に触れ合えることを楽しみにしている様子。Jリーグ参入を目指す同チームの活躍も、気になるところです。
「運が良ければ、力士やサッカー選手たちと出会えるかもしれませんよ」
「新富野菜の直売コーナーもぜひ立ち寄ってくださいね。新鮮で安くてびっくり! 手作りパンもありますよ」
…サン・ルピナスの魅力を3つに絞るのは難しそう。原さんのおすすめポイントがとまらなくなってきました。
30周年を迎えた新富町温泉健康センター「サン・ルピナス」。その魅力を確かめに、ぜひ足を運んでみてください。
<新富町温泉健康センター サン・ルピナス>
住所/宮崎県児湯郡新富町三納代1859−1 MAP
TEL.0983-33-1000
営業時間/10:00〜22:00
定休日/第3月曜日(祝日なら営業、翌日休館)
駐車場/100台
料金/大人(高校生以上)500円、小中学生300円、70歳以上(新富町内在住者)300円、幼児(小学生未満)無料