雨雲を吹き飛ばす熱気と興奮! 夏季恒例の「こゆ夜市」
新富町のるぴーモール虹ヶ丘商店街で第3日曜日に開催される「こゆ朝市」。
7月~9月は、日中の暑い時間帯を避け、朝ではなく夜に開催しています。
天候が心配された今回の「こゆ夜市」ですが、開始3時間前まで降り続いていた雨がやみ、空には美しい夕焼けも!
今回も見どころいっぱいだった「こゆ夜市」を早速ご紹介します。
商店街でライチ狩り!?
来場者を飽きさせないように毎回工夫を凝らしているこのイベント。今回も興味深いイベントが企画されました。それは「ライチ狩り」。え? 場所は商店街でしたよね??
開催前からお客様が並ぶテントの先にはたくさんの鉢植え。そうなんです。通行止めにした商店街の車道に、鉢植えに植わったライチがずらり。ライチ狩りができるようになっているのです。
新富町のライチ農家さんによる協力で実現したこの企画。貴重な生のライチを摘めるとあって、参加者たちは好みのライチを探して夢中でした。
採ったライチはその場で皮を半分に割り、パクリ!
普段食べているライチと全然違う! 甘さが上品で瑞々しいし、何よりこんな簡単に皮が剥けるなんて知らなかったです。冷凍ライチと生のライチってこんなにも違うんですね。
と、参加者からは感動と驚きの声が聞かれました。
雨雲を吹き飛ばすパフォーマンス
会場では、地元の小学生から大人までが自前の衣装に身を包み、ダンスを披露する姿もありました。
そのうちの一組が、新富町立富田小学校6年生が主体となっているチーム「RI→SU LOVE(リースラヴ)」。特徴は、圧倒的な行動力です。
趣味でダンスを始めた彼女たちは「有名になりたい!」という一心でダンスの先生や踊れる場所を自分たちで探し出し、練習を重ねています。
私たちの好きなダンスで、見に来てくれたお客さんを喜ばせたいです。
中学生になってもダンスを続けていきます。
と、意気込みを聞かせてくれました。
ダンスの先生からも…
始めてまだ2ヶ月程度ですが、伸びしろがいっぱいあって楽しみです。しっかりと基礎を教えてあげるだけで、格段に上手くなっていってますよ。
と、太鼓判。新富町、宮崎県を代表するダンスグループになる可能性もありますよ!
ほかにも、表情豊かなダンスで観客たちの視線を釘付けにした「アセテート民」や、リースラヴも注目する小学生チーム「ゼロキッズ」、地元商工会女性部のダンスチーム「ルーピンレディ」が会場を沸かせていました。
ダンスが始まるころには早朝からの雨もすっかり上がり、空には美しい夕焼けが。ダンスチームの熱気と歓声が雨雲を吹き飛ばしてくれたようです。
新たな出店者も続々増加中
「こゆ朝市/夜市」は、地元の常連店だけでなく、新しい出店者も少しずつ増加しています。
こちらは、東京で日本酒ベンチャーを立ち上げた株式会社Forbul(フォーブル)代表の平野さん。山口県の酒蔵「はつもみぢ」との共同開発で生まれた日本酒『鷹目石(ホークアイ)』を出品していました。
日本酒好きが飛躍し、「初めての人でも飲みやすい日本酒が作りたい」と、自分でベンチャーを起こす決意をしました。全国50カ所以上の酒蔵を周り、ようやく出会えた「はつもみぢ」さんの力を借り、第1号となる『鷹目石』が完成。
こゆ財団の方との縁もあり、宮崎の方々に『鷹目石』を味わっていただきたいと思って出店しました。宮崎でも馴染みの日本酒になってくれると嬉しいです。
『鷹目石』は白ワインのようにフルーティーな味わいで、ボトルもそれに合わせてワインボトルが使われています。今後の展開が楽しみですね。
こちらは、宮崎県門川町で海産物の販売をしている「くろき海産」さん。
去年11月に、新富町の夏のお祭り「まつりしんとみ」に出店しました。その時、こゆ財団の方から「こゆ朝市」のことを聞いていたのですがタイミングが合わず、ようやく今回初めて出店できました。地域の商店街で開催されるとは聞いていましたが、想像以上の賑わいに驚いています。都合のつく限り、今後も出店したいと考えています。
初めての出店者によく驚かれるのが、「こゆ朝市/夜市」の来場者の多さ。スタートから2年が経ち、地元の恒例行事として少しずつ浸透していることが伝わってきます。
子どもたちも積極的に参加!
会場では地元の中学生たちが運営に奔走する様子も見られました。
汗を流しながらライチ狩りの準備をしている3年生に話を聞きました。
ボランティアを募集をしていることを学校で知りました。普段からボランティア活動には積極的に参加しているので、今回も参加を決意。地元の人間なのに新富町のことをよく知らないなと感じていたので、もっと知りたいと思ったのもきっかけです。
やってみて、いろんな人と仲良くなれたのがよかったです。こゆ財団の方も面白くて優しい人ばかりで、新富町のことがもっと好きになりました。これからも機会があれば、積極的に協力していこうと思います。
来場者の抽選を受け付ける本部のテントでは、浴衣に着替えた中学生らが笑顔で接客していました。
町の子どもたちも加わって、さらに活気が生まれている「こゆ夜市」。今後も来場者を喜ばせる仕組みを考えていく予定とのことです。
次回は、8月18日(日)18時からの開催です。