宮崎県新富町で開催! 自己肯定感を高めるワークショップ 「大好きなわたし〜Free Being Me〜」
“世界一チャレンジしやすいまち”づくりを目指す宮崎県新富町の『こゆ財団』。平成30年7月29日(日)、新富町総合交流センターきらりにて、自己肯定感を高めるワークショップワークショップ「大好きなわたし〜Free Being Me〜」を開催しました。
このワークショップは、日用品メーカーとしておなじみの「ダヴ」と日本ガールスカウト連盟の恊働プログラム。世界14カ国で実施したダヴの調査によると、10代の女性で自分の容姿を肯定的に捉えている人は7%と日本は最下位。自分の外見に対する自信のなさから、いろんなことに挑戦できずにいる少女たちに、ポジティブな変化をもたらすことを目的としてスタートしたプログラムです。
[ダヴ セルフエスティームプロジェクト]
[ダヴ恊働プログラムFree Being Me]
新富町で開催されるのは、今回が2回目。小学生の少女たちから大人まで、町内外の約30人が参加しました。「女性の方々にもっと活躍の場を増やしたい。このワークショップで、今までに味わったことのない感覚を味わってください」と、こゆ財団の事務局長・高橋邦男さんの言葉でスタートしました。
外見の特徴を自分で記入。「私を見つけて!」
まず最初に行ったのが、参加者それぞれが自分の外見的特徴を3つ紙に書き、知らない人に自分を見つけてもらおう!というもの。ランダムに他の人のカードを手にした参加者は、「眼鏡をしている」「ショートカットです」などのヒントからその人を探します。
カードの人を見つけたら、今度はその紙に自分から見た印象を書き加えます。「笑顔がステキ!」「若々しい」といった他人からの印象を聞いた参加者たちは、照れながらも自然と表情が華やぎます。
他人から見た、違った魅力に気付かされる参加者たち。
ワークショップのスタート時点では堅かった表情がとれ、まずは明るい笑顔が引き出されたようです。
考えて、動くゲーム感覚のワークショップの数々
次は、「自分がイメージする、“尊敬できる人”って?」
その答えを1人ずつ発言し、「私もそう思う!」と賛同できる人は挙手し、後ろについて1周回る、というもの。
「思いやりがある人」
「努力する人」
…など、たくさんの“尊敬できる人”が出されましたよ〜。
そして、見えてきたこと。
「“尊敬できる人”って、外見じゃない。内面なんだ」。
また、「自分の好きなところ」を折り紙のパクパク(…わかりますか?写真を参照ください)の中に8つ書き、相手を見つけて、パクパクの中の好きな自分を声に出して伝える、というワークショップも体験。
まずはその8つを探すのにひと苦労する参加者たち。
ちょっと恥ずかしがりながらも、自分の好きなところを相手に伝えると、「いいですね」「ステキですね♪」との言葉が。
自分を肯定してもらえる喜びを感じながら、他人のいいところを聞くことで「あ、自分もそうかも」と新たな自分発見につながる。そんな時間になったようです。
他人のネガティブな面にどう対処する?
「素早い反論」ゲーム
いよいよ最後のワークショップ。
これまでの「自分」から「他の人」へと対象を移します。
紙に書かれた、ネガティブ発言。
「私の目は一重で小さくて嫌い」
「歯の矯正中だから写真に写りたくないな」
そんな発言をする人に、どんな風に切り返しの言葉がかけられるかだろうか? 5人1組になって意見を出します。
「この反論、いいね」と言えるものが出たら、グループから1つずつその反論を前に出て紙に書きます。
「日本人には一重の目が合うんだって」
「小さくてもきれいでチャーミングな目だよ」
「矯正はキレイになる準備だよ」
「そうだね。でも今だけの記念だから撮ろうよ」
なるほど〜! と思える見事なポジティブ反論が次から次に。「その気持ち、わかるよ」と共感することも大事で、「見た目じゃない、中身なんだ」という今日のワークショップの目的が集約されたような時間でした。
一皮むけた、清々しい笑顔。
今日の気持ちを忘れずに、ポジティブに前進しよう!
約2時間、自分を見つめ直したワークショップを経験した参加者たちは、
「自分を好きになろう」
「第一印象じゃない。内面と外見の両方を磨きたい」
「外見のキライを減らし、内面の好きを増やしたい」
「学校で泣いている子がいたら、声かけしたい」
等々、自分と他人の両方をポジティブな目線でとらえられるようになったようでした。「内面を磨くと、外見にもにじみ出てくる」との司会者の言葉に、みなさん一様にうなずく姿が見られました。
終了する頃には、一皮むけて気持ちが明るくなったような、スタート時とは違った清々しい笑顔に。自分を認め、他人を思いやり、前向きにチャレンジしていってくれるのではないでしょうか。