40年文句なし!竹村ぶどう園“達人”の秘密を初公開!

偏差値70? ぶどうのエリート

新富町の山間で「竹村ぶどう園」営む竹村定雄さん(70)は、ぶどう農家を初めて40年の大ベテラン。

この竹村さんが作るぶどうの中で特に人気なのが、
巨峰の中でも最大級の「藤稔(ふじみのり)」という品種です。

宮崎県内のぶどう団地で、藤稔の栽培に成功しているのはたった3人。
そしてここ新富町では唯一、竹村さんだけがここまで立派な藤稔をつくることに成功したといいます。

「藤稔はものすごくジューシーで味も良いんだけど、品種の特性として実が割れやすいとよ。
ぶどうの中でもむちゃくちゃ作りにくい。厄介よ~(笑)」

そう言いながらも、藤稔を見る竹村さんの目は、まるでお子さんかお孫さんを見るような愛情に満ちていました。

真心ぶどうに人は集まる

――やっぱり年によっておいしさが変動することもありますよね?

「自然相手だからそりゃあ年によって差があるよ。粒が小さかったり糖度が低かったり。
でもお客さんには『今年はちょっと粒が小さめで~』とか、必ず正直に言います」

――それで売り上げが減ったりはしないんですか?

「いやいや、逆に『ああ、今年は天候が不安定じゃったもんね』と納得してくれるし、
正直さを認めてもらえて買ってもらえる。嘘が一番いかん。どうせ食べたらわかるんじゃから!(笑)

これは確かに。
そんな竹村さんのお人柄があったからこそ、指名買いをするお客さんががたくさんいるのでしょうね。

「直売は難しいとよ。生産者と消費者の間に誰も入ってこないから。
毎年こんな田舎に宣伝ひとつしないで来てもらってるんだから、
絶対お客さんを裏切らないぶどうを作らなきゃならん。

一度でも嘘を言ったり、変なぶどうを売りつけたりしたら二度とこないでしょ」

――えっ、待ってください。宣伝したことないんですか? 一度も?

「一回もないよ。初めはみんなうちのぶどうを知らないから、市場に運んでいた。
でもここ10年くらいはもう家とJAの直売所で全部売り切れるよ。ありがたいことよね」

そう。竹村ぶどう園はチラシはおろか、公式サイト、ネット通販というものがありません。
こうしてメディア公開するのも、実はほぼ初めてのこと。
それでも毎年口コミで何百というぶどうが売れていくのですから、その人気ぶりがうかがえます。

ふるさと納税で最高の一房をゲット!


ふるさと納税の返礼品として、
藤稔やシャインマスカットなどのぶどうを出し始めたのは去年(平成29年)から。
実に400箱以上が各地に届けられ、大好評だったそうです。

竹村ぶどう園のぶどうは、総収穫の7割が最高級のA品。
「1房の中で3粒実が割れているともうB品」という竹村さんの言葉から、
「7割」という数字がどれほどすごいことかわかります。

ふるさと納税の返礼品も当然このA品。つまり、竹村さんがその目で選び抜いた
「最も大きく、良いぶどう」がどっさり自宅に届く
ということですよ、皆さん! なんと贅沢なことか!

ぶどうの名産地は日本各地にありますが、竹村さんはそのどこにも負けないおいしさを40年間守ってきたのです。
それはきっと、本当にぶどうが好きでければかけられない温度の情熱ではないでしょうか。

ぶどう一筋、これからも

「今の面積をできるだけ維持しながら、ちょっとでもいいぶどうをつくって
お客さんに喜んでもらえればいいかな。それくらいじゃね」

今後の夢や目標を尋ねると、あっけらかんとこう言った竹村さん。
そのぶどうへの姿勢は「道」を極めた職人のかっこよさがあります。
シンプルで、それゆえに40年ブレなかった「ぶどう道」です。
竹村さんこそ武道ならぬぶどうの達人。その熟練の業(わざ)をぜひ舌の上で味わってください!

「私ももう70歳よ。もしうちのぶどう継ぎたい人がおったら、早目に連れてきて!(笑)」

いやいや、まだまだ。カラッとした竹村さんの笑い声の後ろで、
今年は「当たり年」になった大粒のぶどうが揺れていました。

竹村ぶどう園 宮崎県児湯郡新富町大字日置3698-2
電話:0983-33-1872


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