毎日の出荷量、実に45トン! ヘルシーで濃厚な児湯養鶏の卵

新富町は、県内有数の鶏卵生産地ってご存知でしたか? 児湯養鶏協同組合では、15の養鶏農家100万羽を飼育し、毎日45トンもの卵が出荷されています。殻付きの卵1個のMサイズがだいたい60g程度なので、数にすると約75万個も! まず、農場にお邪魔すると、どんどん生みたて卵がラインで流れているところでした。

鶏の様子を観察。温度管理で快適な鶏舎に

鶏舎の中からは、コッコッコッという元気な鶏の鳴き声が響いています。この農場で飼育する鶏は約16万羽。4棟の2階建て鶏舎があります。関係者以外は一切立ち入り禁止ということで、取材でも鶏舎の中へは入ることができませんでした。厳格な管理をすることで、鶏の健康を守っているのです。

農場長の河野文夫さんに、仕事についてお聞きしました。「毎朝8時から、鶏の様子を見て回ります。弱っている鶏がいないか、水が切れていないかなど、気を遣いますね」。

鶏舎は、写真のようなウインドレス鶏舎。窓の開閉によって外気を入れます。クーリングもできるようになっていて、夏は特にこまめに温度のデータを確認しながら、ファンを回したり、クーリングしたりしています。温度管理も腕の見せ所です。

農場には、120日齢から720日齢までの鶏がいるため、鶏の成長具合によって、卵を生むペースやサイズは変化します。飼料は、鶏舎の担当者が細かくチェックし、産卵率や鶏の日齢に合わせて、必要な栄養分を補ったものが届けられています。ネッカリッチ(特殊木酸酢)を飼料に使用した卵も人気です。

「いい卵のためには、環境とえさが大事ですね。高齢の鶏は、だんだんと卵を生まなくなりますが、全体の産卵率が高いと、ホッとしますね」と河野さんは話します。

県内で最初にHACCP認証を取得

集卵した卵は、児湯養鶏農業協同組合のGPセンターへ。GPとは、grade(重さ)、packing(パック)の頭文字からとっているのだそうです。組合員の鶏舎から、卵が運ばれてきます。その量は毎日約45t。関西や九州各地の問屋に卸され、スーパーに並べられたり、飲食店で使われたりしています。

安心・安全な鶏卵を食卓に届けるため、食品の衛生管理に関するHACCP認証を取得しました。全国では8番目、県内では、1番目の取得。衛生管理へのこだわりの証です。

いよいよセンターの中へ。特別に鶏卵営業部の齋藤省三部長に案内していただきました。「まずは洗卵工程。ブラシで洗って殺菌、乾燥させます。この後は、卵を検査する機械がたくさんありますよ」。

汚れのある卵を自動で検出する「汚卵検査装置」、小さな綿棒のような部品でコツコツと卵を叩いて音でひび割れを検出する「自動ひび検査装置」、さらに「自動異常卵検査装置」を通ります。繊細に卵を検査していく機械の優秀さに、興味津々。安心な卵を確実に届けられるシステムです。

生鮮食品である卵を毎日、売り切るという使命

サイズも自動で分別され、いよいよパック詰め、箱詰めへと入ります。
卵は10個入り、6個入り、関西向けには8個入りもありました。パックに詰められ、ベルトコンベアーを流れます。最後は、各地のスーパーに並べるためのラベルが貼られます。さまざまなブランド名で販売されているので、1日に何パック出荷するかも決められています。

お聞きすると、知っているスーパーの名前が。宮崎にお住いのみなさんならきっと、児湯養鶏から届く卵のパックを見たことがあるのではないでしょうか? 契約している飲食店に直接届く箱もあり、日々、児湯養鶏の卵を食べていることに、俄然、親しみが湧いてきます。

一部は、温泉玉子に加工して出荷しています。「生鮮食品ですから、生産者のためにも、45tを毎日、必ず売り切るという使命があります。さまざまな要望に応えたり、加工品にしたりすることで、対応しています。各地の問屋さんとの関係づくりも重要ですね」と齋藤さん。

「ネッカリッチを使用した飼料を使っているので、健康で匂いのない卵であることもアピールしていきたいですね。特に、ふるさと納税返礼品は見た目の美しさにもこだわった最高級品。一度、ぜひ食べていただきたいです!」

 

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