• 2021.02.04

無農薬・有機栽培へのこだわり。豊緑園”もりもっ茶”の魅力

ほっこりイラストが印象的な自社ブランド『もりもっ茶』を展開する、宮崎県新富町の豊緑園

豊かな自然の中、有機JAS認定圃場で虫たちと共存し、自然の力を借りながら作ったお茶は、茶本来の自然な味が引き出されています。

山あいの放棄茶畑で自然の力を知る

平成18年に茶園を継ぎ有限会社豊緑園をスタートさせた、3代目の森本健太郎さん(現・代表)。高知県出身の祖父が宮崎県川南町に移住して家族や兄弟と茶の栽培を始めた昭和12年ごろは、県内でも茶栽培は珍しかったそうです。

父である2代目・秀俊さんの結婚を機に、茶畑を求めて川南町から新富町に移り住み、少しずつ圃場を広げ茶工場も作りました。

ある時、放棄されていた山あいの茶畑を譲り受け、剪定してみたら意外に虫の被害が少ないことを発見。肥料も与えられていないのに味も良い。もともと無農薬で栽培していた同園でしたが、自然のお茶の力に感銘を受けたことをきっかけに、有機栽培に進み始めました。

時代を追い風にファンを増やす

自然の虫たちと共存しながら雑草を手で取り除く。
収穫で自然からいただいた分は有機肥料で地球に返す。

そんな生態系のサイクルに合わせた無農薬・有機栽培は途方もない労力を要します。特に夏場は、次から次に生えてくる雑草と戦う毎日が続きます。

有機JAS制度が創設された2000年に認定を受けましたが、当時は有機栽培の認知度が低く、「訳あり品」として扱われたこともあるとか。

茶の木が成長し収量も安定してきたころ、社会は環境問題に敏感になり消費者の食に対する意識も変化してきました。継続すること10年でようやく手ごたえを感じるように。

平成24年、初の自社商品”オーガニック緑茶もりもっ茶”を製造販売。パッケージには森本代表をイメージしたお茶の妖精キャラクターが登場し、そのあとも特徴あるお茶を作っては女性や若者が手に取りやすいデザインでブランド力を上げてきました。製品のクオリティーの高さ、ビジュアルの良さで業務用、小売用共にファンを増やしています。

直営店『みどりとすずめ』をオープン!

町内の茶農家たちとイベントに出店したり、町のお茶の知名度アップにも尽力する同園。有機JAS認定圃場は12haに広がり、2020年3月には念願の直営店『お茶と大福の店 みどりとすずめ』もオープンしました。

お店では、もりもっ茶の美味しいお茶と、毎朝店内の杵でついた餅とお茶で作る大福がいただけます。素材はもちろん、栽培や製法にこだわったものばかりです。新富町にお越しの際は、ぜひ足を運んでみてください。

イチオシの大福とわらびもち

直営店『お茶と大福の店 みどりとすずめ』
〒889-1401 宮崎県児湯郡新富町日置5190-1【地図
TEL 0983-32-1285
定休 月・火
時間 10:00~17:00
※営業日時が変更になっている場合もあるので、事前にお電話でお問い合わせください

もりもっ茶のお店『みどりとすずめ』の紹介記事はコチラ

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