• 2019.11.30

「万福まんじゅう」はお父さんの味。隠れ家的老舗・風味堂菓子舗に行ってみた

新富町から高鍋町へ向かう国道10号線の右手に、隠れ家のようなお菓子屋さんがあることをご存知ですか?


それが「風味堂菓子舗」さんの店舗。ご家族で経営され、創業40年になる老舗のお菓子屋さんです。

新富町・高鍋町の各種イベントに出店しているほか、地元の保育園などの入園祝いやおやつの時間になくてはならないお菓子屋さんとして親しまれています。

現在の店主は斎藤利実(としざね)さん。
お父さんの斎藤正守さんからお店を継ぎ、二代目として活躍しています。

お母さんの順子さんはお客さんとのお喋りが大好き

正守さんは既にお菓子作りを引退されたそうですが、お母さんの順子さんはまだまだお元気で、斎藤さんと一緒にお店を切り盛りしているとのこと。

伝統の味、お父さんの味

名物「万福饅頭」は初代店主・正守さんが考案したもの。
昔ながらの手焼き饅頭で、食感のしっかりしたどら焼きのような味わい。

半分に割ってみると、どっしりとした生地の間に餡がぎゅっと詰まっているのがわかります。
創業当時からの焼き型を使って作っており、40年経った今でもお店の一番人気なんだとか。

1個80円とお値段も手ごろ。ついつい買い込んでしまいそう
全国菓子博覧会で名誉大賞を受賞した実力派です!

新しいお菓子も?

そんな風味堂菓子舗が数年前に売り出した新商品が「焼きかるかん」。
その名の通り、かるかん饅頭の表面がこんがりときつね色をしていて、見るからにおいしそうな一品です。

同時に発売された「ふかふかかるかん」はもっちりとした食感ですが、焼きかるかんはそんなもっちり感の中にある独特の「こんがり感」がなんとも絶妙!

ちょっとしたお土産にも喜ばれそうな「かるかん饅頭」

「かるかんを焼いたお菓子って、なかなか見ないですよね!」と言うと「そうでしょう、そうでしょう」とちょっぴり得意げな斎藤さん。
お茶目な一面もあるようです。

伝統を守りつつチャレンジ!

一番忙しいのは春と秋。やっぱり行楽シーズンですから、お花見や遠足のお供に買っていかれる方が多いですね。ご近所の方がお孫さんが遊びに来るから、と買いに来たり。

週末なんかは目が回るほど忙しいこともありますけど、ありがたいですね。

取材当日もたくさんの注文を受けた後だったという斎藤さん。最近は川南町の道の駅でも販売しており、ここでも「手ごろでおいしい」と人気なんだとか。
今回ご紹介したお菓子の他にも数種類のお菓子を扱っており、万福まんじゅうと同じく菓子博覧会で賞を獲った商品もあります。

昔ながらの味を守り、受け継いでいる斎藤さんですが、今後の展望もあるそう。

新富町って、今ライチですごく有名になりましたよね。
だから、うちもライチをつかったお菓子を作ってみようかなと考えています。

それに、来年テゲバジャーロのサッカースタジアムができるじゃないですか。その影響でまた違う地域からのお客さんも来ると思うので、そういった方々に愛されるようなものを新しく開発したいなぁとも考えています。

まさに「温故知新」。これからも地域に愛される味を作り続ける風味堂菓子舗さんのお饅頭、ぜひ食べにきてみませんか?


日にちや時間帯によってはお菓子が残り少なくなっている場合もあるため、心配なときはお電話してからの訪問がおすすめですよ!

〒889-1401 宮崎県児湯郡新富町大字日置559-1
営業時間:9:00~19:30
定休日:不定
駐車場:有(1~2台)
TEL:0983-33-1286