「ほかのどこにもない味」と北海道から注文が入る大木農園の日向夏

大木農園の日向夏はここが違う

「味やね」

「大木さんが作る日向夏の魅力ってなんでしょう?」と尋ねると、大木定子さん(70)は迷わず応えてくださいました。

大木農園では、みかんがおいしいと大木さん自身が思うとある土地からわざわざ土を運び込み、そこで日向夏を育てているそうです。

質のいい果実を育てるために摘果(てきか)した後は、一つ一つの果実に袋をかぶせていきます。果実の肌質を良くするための地道な作業です。毎年6~7月に、ギリギリまで果実が成長してから行います。12月半ばには袋を取って日光を浴びさせます。

収穫も一つ一つ手作業で行います。こういった地道な手作業が作り上げる大木農園の日向夏は、まろやかでコクのある甘さだと評判です。中には「この味はほかのどこにもない」と、青果店を探し回った挙句、北海道からわざわざ注文されるお客さまもいらっしゃるそうです。

「こんなにおいしいものがあるのか」と食べる人を驚かせる大木農園のきんかん

きんかんを育てているビニールハウスに入らせていただいて、その粒の大きさに私は驚きました。

「うちのきんかんは糖度が高くてね。去年は22.5度もあったとよ。」

きんかんの中にもA品、B品、C品と標準規格が決まっているそうです。中でも大きさが2~3Lで糖度が18度以上のものがエクセレントとされ、最高級品とされます。そのエクセレントの規格18度をはるかに超えた22.5度。

取材に同行してくださったJA児湯農畜産物直売所「ルーピン」の林店長も糖度の高さに驚いて、「はじめて大木さんのきんかんを食べたときに、こんなにおいしいものがあるのかと思った」とおっしゃっていました。

大木さんのきんかんを食べたら、あなたの中にあるきんかんの概念が変わってしまうかもしれません。

大木農園の日向夏・きんかんのおいしい食べ方

大木さんが大事に育てた日向夏・きんかんをせっかくだからおいしく食べてほしいと、大木さんおすすめの保管方法と食べ方をお聞きしました。

ふるさと納税商品が届いたら、箱に入っているフィルムをしっかりしめて、常温で密封するのが良いそうです。箱から出した場合、果実が汗をかいたとしても、乾燥させないようにポリ袋などでしっかり密封してください。

「生やね、煮るのはもったいない」

と食べ方については、味に自信があるからこその答えが返ってきました。皮も甘いので、皮をむいたら冷蔵庫で保管し、ある程度まとめてマーマレードにして食べてほしいそうです。

大木農園の日向夏ときんかんを食べずに今年の冬は越せなさそうです!

日向夏・きんかんを育てている大木英市さん(左)、定子さん(右)

 

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